ペットロスとは|心や体に表れるサインと、悲しみとの付き合い方

ペットロスとは、ペットとの別れによって生じる深い喪失感のことです。長い時間をともに過ごし、愛情を注いできた存在を失えば、心や体にさまざまな変化が起きます。
ペットロスは病気ではありません。それだけ深い関係を築いていた証拠であり、多くの飼い主が同じ経験をしています。
この記事では、ペットロスで起きやすい変化と、悲しみとの付き合い方についてまとめています。
ペットロスで起きやすいこと
ペットを亡くした後、心と体の両方にさまざまな変化が表れることがあります。
| 心の変化 | 体の変化 |
|---|---|
| 涙が止まらない | 食欲がなくなる |
| 何も手につかない | 眠れない、または寝すぎてしまう |
| 罪悪感(「もっとこうしてあげたかった」) | 体がだるい、疲れやすい |
| 孤独感(「誰にもわかってもらえない」) | 頭痛や胃の不調 |
| あの子の気配を感じる | 涙による目の腫れや肌荒れ |
| 日常の音や匂いで突然悲しくなる | 集中力の低下 |
こうした変化のどれか一つだけが表れる方もいれば、複数が同時に続く方もいます。表れ方や強さは人それぞれで、どれも喪失に対する心身の反応です。

「ペットロス症候群」という言葉が使われることもありますが、正式な病名ではありません。悲しみの反応が特に強く表れている状態を指す俗称です。ただし、2ヶ月以上にわたって食事や睡眠に支障が出ている場合は、心療内科やグリーフカウンセラーへの相談も選択肢の一つです。
悲しみはどのくらい続くのか
「いつになったら楽になるのか」。多くの方が抱える問いです。
結論から言えば、明確な期限はありません。数週間で日常のリズムを取り戻す方もいれば、数年にわたって波のように悲しみが訪れる方もいます。
悲しみは直線的に薄れていくものではなく、寄せては返す波に似ています。数日間穏やかに過ごせていたと思ったら、ふとした瞬間にまた涙があふれる。散歩コースを通りかかったとき、同じ犬種を見かけたとき、帰宅して誰も出迎えてくれないとき。そういう波が、少しずつ間隔を広げながら続いていきます。
ルチアモーレの創業者も、愛犬との別れから8年が経った今をこう振り返っています。
悲しみは消えません。でも、思い出すときの感情が変わりました。泣くこともあるけれど、「ありがとう」が先に来るようになった。
詳しくはペットロスから8年たった今の想いで綴っています。別れの日の記憶や、ペットロスを経験した創業者の体験談もあわせてご覧いただくと、時間の経過による変化がより具体的に伝わるかと思います。
悲しみは「終わるもの」ではなく、時間をかけて形を変えていくもの。急ぐ必要はありません。
悲しみとの付き合い方

ペットロスとの向き合い方に正解はなく、誰かに合った方法が自分にも合うとは限りません。ただ、同じ経験をした方たちが実際に試してきたことを紹介します。
感情を内側にためこまない
泣くことを我慢しない。信頼できる人に話を聞いてもらう。日記に書く。感情を外に出す手段を持っておくと、心身への負荷が軽くなる傾向があります。
具体的な方法はペットロスの乗り越え方7つにまとめています。
思い出を整理する
写真を見返す、アルバムを作る、ペットの持ち物を一箇所にまとめる。つらさを伴う作業ですが、記憶を自分の中に定着させるプロセスとして機能します。
ペットロスと向き合う体験談では、保護猫を迎えるまでの日々と、思い出との付き合い方について書いています。
日常の空白に気づく
散歩の時間、ごはんの準備、帰宅時の出迎え。ペットがいた時間帯が空白になることで、喪失感が強まる場面があります。無理に埋めようとするより、「この空白があること」を認識すること自体が、付き合い方の第一歩です。
一人で抱え込まない
「たかがペットで」と言われた経験がある方は少なくありません。わかってもらえない孤独感は、ペットロスの痛みを深くします。同じ経験をした人が集まるコミュニティやSNSグループに参加するのも一つの方法です。
ペットとの記憶を残す

気持ちが少し落ち着いてきた頃、「何か形にしたい」と考え始める方が多くいます。
- 写真やアルバム — 一番身近な方法です。デジタルフォトフレームに入れて、毎日目に触れるようにしている方もいます
- 手元供養 — 遺骨を自宅に保管し、日常の中であの子のそばにいる感覚を持ち続ける方法です。始め方は手元供養の選択肢にまとめています
- メモリアルジュエリー — 遺骨の一部をリングやペンダントに納めて、身につけて過ごす方法です。素材やデザインの選び方は遺骨アクセサリーの種類と選び方をご覧ください
- 供養・セレモニー — お花を供える、命日にお気に入りだったおやつを用意するなど、区切りの時間を持つことで気持ちが整理されることがあります。供養方法の全体像はこちらで紹介しています
遺骨をどうするか迷っている方は、遺骨の供養方法の全選択肢が参考になります。まだ決められないという場合も、焦る必要はありません。
いつか新しいペットを迎えることを考え始めた方には、ペットロス後に新しいペットを迎える心構えもあります。シニアペットと暮らしている方は、いまできることも読んでいただければと思います。
よくある質問
Q. ペットロスの悲しみは、病気なのでしょうか?
病気ではありません。大切な存在を失ったときに起こる喪失反応です。ただし、2ヶ月以上にわたって食事や睡眠に支障が出ている場合は、心療内科やグリーフカウンセラーへの相談も一つの選択肢です。「ペットロス症候群」という言葉が使われることもありますが、正式な病名ではなく、症状が強く出ている状態を指す俗称です。
Q. ペットロスはどれくらい続くものですか?
人によって大きく異なります。数週間で日常に戻れる方もいれば、数年にわたって波のように訪れる方もいます。悲しみは「消える」というより「形を変えていく」もので、時間の経過とともに、思い出すときの感情が少しずつ穏やかになっていく方が多いです。
Q. 「たかがペットで」と言われて辛いです。
ペットとの絆の深さは、外から測れるものではありません。その言葉が辛いのは、あなたの悲しみが本物だからです。わかってくれる人に話を聞いてもらう、ペットロスの経験者が集まるコミュニティに参加するなど、気持ちを受け止めてもらえる場所を持っておくと、孤立感が和らぎます。
Q. ペットロスで仕事に集中できないとき、どうしたらいいですか?
集中力が落ちるのは珍しいことではありません。可能であれば数日休みを取る、信頼できる上司や同僚に状況を伝えるなどの対応が現実的です。「ペット忌引」制度を導入している企業も増えています。
Q. 遺骨をどうするか、まだ決められません。
すぐに決める必要はありません。骨壷のまま自宅に保管しておいて、気持ちが整ってから考えるという方も多くいます。手元供養、散骨、メモリアルジュエリーなど、供養の選択肢は複数あります。
ルチアモーレでは、ペットの遺骨を納めたメモリアルリングを制作しています。
大切なペットの遺骨を納めたメモリアルリング。
素材やデザインをお選びいただけます