遺骨ジュエリーの素材選びとメンテナンス:金・プラチナの特徴と保管方法

遺骨ジュエリーは、日々身につける期間が長くなる方も多いアクセサリーです。だからこそ、見た目だけでなく「素材の性質」と「日常の扱いやすさ」を前提に選ぶと安心につながります。

本記事では、ジュエリーでよく使われる貴金属(ゴールド・プラチナ)の特徴と、日常のケア・保管で押さえておきたいポイントを整理します。

貴金属(ゴールド・プラチナ)が選ばれる理由

遺骨ジュエリーの素材として、K18(18金)やPt900(プラチナ900)が選ばれることが多い理由のひとつは、日常環境で反応しにくい(化学的に安定しやすい)性質を持つためです。一般的な合金と比べて、酸化や腐食による大きな劣化が起きにくい傾向があります。

また、強度面でも「純金(24K)のように柔らかすぎない」状態に調整できる点が実務上のメリットです。ジュエリーは純度が高いほど良い、という話ではなく、長期着用に必要な硬さ・傷つきにくさとのバランスでK18やPt900が選ばれやすくあります。

金属アレルギーと素材の純度

毎日肌に触れるものである以上、金属アレルギーのリスクは気になる点です。

  • 一般的なアクセサリー素材: 真鍮(ブラス)や亜鉛合金などは、汗・皮脂・水分などの影響で金属成分が溶け出しやすい場合があり、体質によっては刺激やかゆみの要因になります。
  • ジュエリー素材(金・プラチナ): ゴールドやプラチナは日常の環境で変化が出にくい金属のため、長く身につける素材として選ばれやすい素材です。

※すべての方にアレルギー反応が出ないわけではありませんが、長期着用の観点から高純度の貴金属が推奨されます。

「錆び・腐食・変色」のメカニズムと違い

金属の表面変化にはいくつかの種類があり、それぞれ対処法が異なります。

  1. 錆(さび): 主に鉄などが酸化して発生する赤茶色の劣化です。金やプラチナ自体が錆びることは基本的には起きにくいです。
  2. 腐食(ふしょく): 薬品・塩素・強い酸/アルカリなどで金属が傷む現象です。たとえばプールの塩素系薬剤、洗浄剤、漂白剤などはジュエリー全般に影響し得ます。着用したままの使用は避けるのが無難です。
  3. 変色(硫化・酸化): ジュエリーで最も一般的な汚れです。空気中の成分や皮脂、温泉の硫黄成分などに反応して表面がくすんだり黒ずんだりする現象です。

金やプラチナであっても、割金(強度を出すために混ぜる他の金属)の影響や、表面に付着した皮脂汚れによって輝きが鈍ることがあります。しかし、これは素材そのものの劣化ではないため、専用クロスでの研磨や洗浄など、適切なメンテナンスを行うことで輝きを取り戻すことが可能です。

品質を維持する保管とメンテナンス

長期にわたり品質を維持するためには、物理的なダメージと化学的な汚れを防ぐことが基本的なメンテナンスとなります。

  • 使用後のケア: 着用後は柔らかい布で必ず拭き取ってください。汗や皮脂が付着したまま放置することは、くすみや汚れの蓄積につながります。
  • 個別の保管: ジュエリー同士が触れると、擦れ傷が増えやすくなります。ケースやポーチで個別に分けて保管するのが基本です。ダイヤモンドなど硬い石が付いたものと一緒に入れる場合は特に注意します。
  • 環境への配慮: 直射日光(紫外線)や極端な湿度は、金属そのものより、接着剤や封入樹脂(レジン)などの劣化を早める可能性があります。常温で直射日光の当たらない場所での保管が適切です。