遺骨アクセサリーとは
遺骨アクセサリーとは、遺骨の一部を、ペンダントや指輪、ピアス、キーホルダーなどに納めたものです。
身に付けることで、愛する故人をいつも近くに感じられることから、新しい供養の形として選ばれる方が増えてきています。
ご自身で身につけたいという理由の他にも、親族に渡したい、お墓が遠方にあるためなかなかお参りができない、住宅事情により自宅に仏壇が置けない、将来的にお墓を継承できないなどの理由から、遺骨アクセサリーは選ばれています。
遺骨アクセサリーには、様々な形状やデザイン、サイズのものがあり、年齢や性別に関係なく、故人を偲ぶ(しのぶ)ことができます。
亡くなったペットの供養のカタチとして、遺骨アクセサリーを身に付ける方も多くなってきています。
どのようなアクセサリーがあるのか、またその特徴と選び方についてご紹介します。
ペンダント・キーホルダー
遺骨ペンダントは、トップの飾りが遺骨(遺毛)を納めることのできる構造になっており、様々なデザインのものがあります。
キーホルダーも同様にチャームの部分が、遺骨を納められるケースになっています。
最も多く流通しているのが、この形のペンダントやキーホルダーです。これらは既製品が多く、1,000円台から購入できるため、手に取りやすいというメリットがあります。最近では、写真入れや刻印サービスがついているものあるようです。
多くはペンダントトップやチャームがボトル形状になっており、蓋がネジ式になっているため、アルミやチタン、ステンレスなどの軽量金属が素材として使われています。アルミ製品は、約50年かけて経年劣化していくので、注意が必要です。
日常で身に付けるようであれば、密封性も考慮しましょう。
蓋付きケースのものは、自由に遺骨を移し入れることができるため、定期的にケースを取り替える選択幅があります。
また、遺骨アクセサリーではありませんが、故人(ペット)が身に付けていたペンダントトップを形見として身に付けるのも、亡くなった大切な人(ペット)を偲ぶ一つのカタチと言えるでしょう。
[概要]
- 価格:約1,000円〜
- 素材:アルミ/ チタン/ ステンレス/ ガラス/ 木材など
- 作製:既製品/ オーダーメイド
- 納期:即日〜約2週間
- 特徴:お手頃で選択幅が広く、買い替えしやすい
遺骨ジュエリー
遺骨を樹脂加工して、指輪やペンダント、ピアスの一部に埋め込んだジュエリーです。既製品とオーダーメイドのものがあります。
原材料となる貴金属や石の相場価格で値段が決まります。安価なものでも1万円前後はするでしょう。
ジュエリーの主な原材料は、シルバー、プラチナ、ゴールドです。シルバー製品は比較的安価で手に取ることができますが、他の貴金属と比較すると柔らかく変形しやすいため、埋め込んだ樹脂が剥がれ落ちてしまう可能性があるので注意しましょう。
加工期間には、約1〜2ヶ月かかります。
遺骨ジュエリーは、メモリアル・ジュエリーとも言われ、ジュエリーの一部に溝をつくり、樹脂加工した遺骨を埋め込むため、既製品もオーダー品も、注文から手元に届くまでは一定の期間を要します。
使われる樹脂は透明または半透明のもので、遺骨や遺灰の一部を目視できるものもあります。
樹脂加工したものは、防水性と耐久性に優れており、故人(ペット)との「永遠の愛」や「絆」を表現しながら供養する一つの方法となっています。
オーダーメイドのジュエリーは、デザインや加工過程で、故人(ペット)との絆や想い出をカタチにしながら、気持ちが整っていく前向きな心の変化に悦びを感じることができるでしょう。
[概要]
- 価格:約10,000円〜
- 素材:シルバー/ プラチナ/ ゴールド/ 天然石/ 人工石/ 樹脂など
- 作製:オーダーメイド/ 既製品
- 納期:注文から1〜2ヶ月
- 特徴:好みの素材やデザインをカスタマイズできる
遺骨ダイヤモンド
遺骨や毛髪などに含まれる炭素から生成する合成ダイヤモンドです。カラット数や色味をカスタマイズすることができ、故人(ペット)との想い出を表現することができます。
カラット数や色味によって価格が決まります。安価なもので15万円前後となっており、高価なものになると何百万円にもなります。生成されるまでには、3ヶ月以上の期間を要します。
生成されたダイヤモンドは、加工してジュエリーにしたり、そのまま安置して供養したりすることができます。
他のアクセサリーとは違って、遺骨を目で見ることができないため、故人(ペット)を物理的に知覚することはありませんが、華やかに姿を変え存在感のあるカタチとして想いを表現することができるでしょう。
[概要]
- 価格:約150,000円〜
- 素材:合成ダイヤモンド
- 作製:オーダーメイド
- 納期:注文から3ヶ月以上
- 特徴:加工してジュエリー作製もできる
想いをカタチに
故人(ペット)を偲ぶ気持ちは、特別なものです。遺骨アクセサリーで、それぞれの想いを自由に表現してみるとよいでしょう。
故人(ペット)を偲ぶ日々は、愁傷の折にも残された人が安らかな気持ちでいられることが何よりも大切です。それぞれの感性に合った供養のカタチを自由に選べるのが、遺骨アクセサリーです。