ペットを亡くした時の悲しみは計り知れません。
私は、ラブちゃんが息を引き取ったその時のことを今でも鮮明に覚えてるし、今後も忘れることはないと思います。当時は悲しみに暮れて、何にも手がつけられませんでした。
ペットの死の捉え方や感じ方は人それぞれだし、その時の状況にもよると思います。
老衰や病気で徐々に衰弱して、看取る準備ができている状況もあるし、
事故や病気で突然死してしまう状況もあります。
ペットの死と向き合う
その子の死が寿命だと、きちんと受け入れてその後の人生を過ごせる人もいれば、
私のように悲しみに暮れて何も手につけられない人、
こんなに悲しい想いをするくらいなら二度とペットは飼いたくないと思う人、
自分が逝くまで待っていてと、やがてくる虹のかけ橋の物語に備えて生きていく人など、
残された人の日々の過ごし方はそれぞれです。
また、生まれ変わってもまたその子に巡り合いたいと思ったり、その子の生まれ変わりと思えるほどの運命の出会いを果たすこともあります。
考え方も、乗り越え方にも、正解不正解はないし、もしかしたら乗り越える必要すらないのかもしれません。
それでも事実、その子が亡くなったことは変わらないのです。
ペットロスと向き合うための考え方メソッドはたくさんありますが、
大切な家族の死をひとつの「カタチ」にして、悲しみと向き合う方法はまだあまり知られていません。
私は、その子と過ごした時間や想いをカタチにすることで、悲しみと向き合いながらも、残された人の意識が良い方に向かえると思っています。
私はラブちゃんのタトゥーを彫ったことで、不思議と気持ちに整理がついて、止まっていた時間が動き出したような感覚がありました。
いま、私の想うこと
私が提供したいのは、遺灰の入った貴金属のジュエリーではありません。
大切な家族を想う気持ちを具現化した、その子が生きた証です。
私は、想いをカタチにすることで、大切な家族の死を少しでもポジティブなものに変えられると強く信じています。
どんなに自分に言い聞かせたって、どんなに気持ちに折り合いをつけようとしたって、その子が亡くなったことは「悲しい、悲しい」しかない。
この悲しみを無理に乗り越えなくてもいい。でもやっぱり、せっかくなら残された私たちの人生を良いものにしたい。だってその子と過ごした時間は何にも変えられないし、それはその子にとっても幸せだったんだから。
幸運にも、私はいまジュエリーアーティストとして仕事ができています。
そして、ラブちゃんと過ごした大切な時間が、今の私でもあります。ラブちゃんがいなければ今の私はありませんでした。
私のこれまでの経験と技術が、最愛の家族を亡くした全ての方達の今後の人生を、より良いものにできたらと強く願っています。